一般社団法人 水俣・写真家の眼
写真:芥川仁、石川武志、北岡秀郎、桑原史成、小柴一良、塩田武史、アイリーン・美緒子・スミス、田中史子、宮本成美
寄稿:藤原辰史
リトルモア
終わらない病とともに生きる人たちがいる。
「公害の原点」と言われる水俣病が公式に確認されてから、70年。
本書は、1960年から水俣に通いつづけ、水俣病患者やその家族の暮らし、
社会運動を記録してきた9人の写真家の写真を収めた一冊です。
水俣病を知らない世代にこそ知ってほしい。
遠く離れた過去の出来事ではなく、
自分たちの今につながる身近な問題として捉えてほしい。
なかったことにしてはならない歴史と記憶を、語り継ぐために。
24万枚を超える写真の中から選び、「未来に手渡す、語り継ぐ」という視点で
テキストを添え、新たに構成しました。
中学生から大人まで、1ページずつ写真を読み、立ち止まり、
じっくり考えることができる内容です。(中学生以上で習う漢字にふりがな付き)
病を抱えながら、加害企業や行政などの大きな権力と闘い、
心ない差別を受けながらも、祈り、暮らしをつづける人々の姿。
それらの写真は、「生きるとは何か」「社会はどうあるべきか」という問いを
私たちに投げかけます。